猫が好き。

猫と女性が好きです。日々(月一?)の独り言です。

束の間の逢瀬

この前の水曜日は、私の住む街に彼女が出張で来ていました。
彼女の出張はあったりなかったりですが、平均すると3ヶ月に一度くらいは出張の

ついでに会うことができます。

翌日の彼女の仕事に多少の余裕がある時は、出張で来た日の夜は一緒に一泊して翌日

朝にそれぞれ職場に向かうこともあります。
今回はそのケースに該当し、短いながらも一晩ゆっくり過ごせるはずでした。


しかし、事前に「予定があるので定時退社します」と周りにアピールしていたにも

かかわらず、退社1時間前にお客様からトラブルの連絡があり、その対応に追われる

ことになりました。


約束がある日に限ってトラブルが起きる、これもマーフィーの法則ですね。


急ぎのトラブルとは言え、すぐにその場でできることは限られています。
それでも、最低限の今後の方針決めと作業指示だけ終え、後は翌日対応で、という

ところまでこぎ着けて、やっとの思いで職場を出た時には、彼女との約束を2時間も

過ぎてしまっていました。


彼女をホテルで待たせてしまったことを申し訳なく思い謝罪すると、彼女はむしろ

トラブルの時に急がせてしまったことを申し訳ないと言ってくれました。
私も彼女も、こういう不測の事態や行き違いがあっても喧嘩になることはまず

ありません。
会える時間が限られている仲だからこそ、喧嘩をしている時間がもったいないです

し、彼女も私もどうやら自分の事より相手の事を優先する性質のようです。


あっという間に楽しい時間が過ぎて、彼女に見送られて向かう職場。

待っているのは前日のトラブル対応の続きでしたが、何故か足取りが軽かったのは

きっと彼女の「いってらっしゃい」のおかげです。


その分、もう彼女のいないそのホテルの前を仕事帰りに通った時の寂寥感は、

筆舌に尽くしがたいものでしたが。


次に会えるのは次の次の土曜日です。

どうか、天気に恵まれますように。

桜の木の下で

週初めから仕事でバタバタしてしまい、このところ家に帰ったらバタンキューでした。
今月末に仕事で大きなイベントがあり、それが終わるまでは気の抜けない日々が続き
そうです。


そんなことはさておき、先日の土日は無事に彼女に会うことができました。


お花見は満開の桜を予想して行ったものの、何故か車窓を流れる桜のほとんどが

2~3分咲きで、下手をするとまだ開花すらしていない木もありました。
彼女の住む街の方が日本の西側に位置しているにもかかわらず、私の住む街の方が

満開になるのが早かったようです。


悔しかったので、帰りの新幹線で桜の開花の仕組みを調べてみました。

すると、桜の開花には桜の開花を眠らせておく「休眠物質」が関係しているとのこと。


桜は花が散って葉桜となる頃に、太陽光を受けて葉がせっせと休眠物質を作り、それを

つぼみのところに溜めていきます。
この休眠物質があると、夏や秋の陽気でも開花しないのです。
それが、冬になって寒くなると、徐々にその休眠物質が減っていき、それに伴いつぼみ

が膨らんでいきます。
そしてその休眠物質がなくなると一気に開花となるそうです。
つまり、桜の開花には休眠物質を消費するための「寒さ」が必要という訳ですね。
彼女の住む街は温暖な気候ゆえに、まだ休眠物質が残ってしまっているのだと思います。


とはいえ、目的地であった桜並木通りの桜は8分咲きに達していて、往復3km程の桜の

トンネルを彼女と2人で歩くことができました。


彼女と歩く桜並木は、また格別です。


幹から直接咲く頑固な胴吹き桜に、ちょっと親近感を覚えるのは自分も頑固者だから

でしょうか。


彼女と眺めるなら、散りゆく満開の桜より、今咲き誇らんとする8分咲きの桜の

ほうが相応しい、と思うのは私の負け惜しみではないはずです。

衝撃の人事

私の職場は今日から新年度です。
今日付けで入社や異動があった方も多いのではないでしょうか。


人事と書いてヒトゴトと読む、の言葉通り、今年は昇格も担当業務の変更もない私に

とって、今日は単なる昨日の続きのはずでした。


ところが、です。


先週末から、私のいる部から二人異動になり、入れ替わりで二人入ってくるという噂は

聞いていました。
二人とも新人さんではなく、ジョブローテーションという本人の意向は無視した部門間

強制異動の被害にあった中堅社員です。
ただし、来るという話だけで、どの課に配属されるかは今日の午前中まで知らされて

いませんでした。


私の上司である課長が、自分の課にそのうちの一人が配属になると知ったのが今日の

10:00です。


その後、13:00に新しく来た二人が部内会議で全員に紹介されました。
一人は課長職、もう一人は5年目の若手社員です。


そして部内会議が終わった14:00に、課長から呼び出しを受け、5年目の若手社員が

私の直属の部下になることを告げられたのです。


その14:00をもって、彼は私の部下になりました。


4時間で決まった弾丸人事。


マニュアルがあるようなルーチンワークでも、単純な肉体労働でもなく、
プロジェクトごとに特性も難易度も求められるスキルも違う専門職です。
今日から宜しくと言われて振れるような業務は残念ながらなく、
当分の間はつきっきりで現場での実践を重ねてもらうしかありません。


自プロジェクトの納期に追われた上に他のプロジェクトのヘルプにも駆り出され、
休む間もなく4月以降の見積対応に追われるさなかにこの仕打ち。
計画性のない対応に怒り心頭です(-公-;)


しかしながら、彼はやる気もありそうで、自分の直感を信じるなら問題のある人物

ではなさそうです。

決まったからには、やるしかありません。

 やってみせ 言って聞かせて させてみせ ほめてやらねば 人は動かじ

 話し合い 耳を傾け 承認し 任せてやらねば 人は育たず

 やっている 姿を感謝で見守って 信頼せねば 人は実らず

                        (山本 五十六)

愚痴はここに書き置いて、この山本五十六氏の言葉を胸に、来週は気持ちを切り

替えて精進したいと思います。


想定外の出来事はありましたが、明日は予定通り一泊二日で彼女に会ってきます。

あと11時間後には会えると思うと、不本意な人事もまぁいいかと思えるから不思議

です。


その魔法が、日曜の夜に家に帰っても解けないことを祈るばかりです。