土日が休みの会社員にとって、金曜の夜とはなぜこんなにも解放感に溢れている
のでしょうか。
今日は半年以上にわたるプロジェクトの成果(キングファイル5冊で計10kg)を
抱えて客先に納品に行き、無事に検収も終え、上司から労いとお褒めの言葉を
いただいた後だけに、その感動も一入です。
こんな夜は彼女と祝杯を酌み交わしたい、と思うのですが、一回会いに行けば
ランチ半月分がゆうに飛んでいく距離が私を思いとどまらせます。
そもそも、金曜の夜、仕事が終わって会いに行ったとしても、ほとんどのお店は
ラストオーダーギリギリでしょうしね。
是非もないこと、と自分を納得させるしかありません。
彼女も今日、大きな仕事が無事に終わったようです。
直前の3連休も返上して取り組んでいた彼女の努力が報われ、私も嬉しい限りです。
これでお互い、思い残すことなく来週末の逢瀬を謳歌できそうです。
前回会ったのが2月半ばなので、約1.5か月ぶりに相見えるわけです。
人の体を構成する60兆個の細胞のうち、肌の細胞は28日でほぼ生まれ変わると
言いますから、前回触れた彼女の肌と、次に会った時に触れる彼女の肌は、
物質的には全く別のものということになります。
今日の彼女に会えるのは今日だけ、と思うと、一層その時間を大切にしたいと
思えますし、会う時は毎回新しい彼女、と思うと、会う前の期待感・高揚感も
さらに増して感じられます。
ひょっとすると、これもなかなか会えない中距離恋愛の醍醐味なのかもしれない
ですね。
そんな話を彼女にしようものなら、「私は私だよ」と一蹴されて終わりそうですが。